欲しいと言っているうちは手に入らない

今回の記事はメモ代わりに。いつか整理がついてわかりやすい言葉にできる日まで。

昨夜ライブに出かけてきました。こういうとき東京は便利だなあと感じます。家を出て、一時間後にはライブハウスに着けるって幸せだなあ。ライブのあとに慌てて電車に乗らなくても大丈夫。軽く食事して帰る余裕があって。

その「場」に行って体験する事が、自分にとってとても大事なことなんだなと思います。演奏者と同じ空間にいて、場の細胞のひとつになっている感じ。私の場合は音楽が大好きですけど、スポーツとかお芝居とか、自分にとってはこれだなという分野がありますよね。

演奏があまりに素晴らしくて、とっても感動すると同時に、自分が置いていかれたような気持ちになることがあります。それまでつながりを感じて一体になったような気がしていたのに、ふっと「あの人たちはすごいけど自分は全くそうではない」という隔たりができてしまって、ぽつんとひとりになってしまったような感じ。ああ、私は彼らのようには輝けないなーと、自信のなさやレベルの低さを確認してしまう感じ。ときどきこの「ぽつんタイム」がやってきます。

昨日のライブもとても良くて、どんどんいいバンドになってきてるなあと嬉しい気持ちがマックスのときにふっとぽつんタイムがやってきました。・・・でもいつもと感じが違うなあ、なんだろう。

このぽつんとした、いつもと違う感じは、「自分も(彼ら同様に)輝いていることが腑に落ちてしまった」ことからきているのがわかりました。
例えていうなら、「沖縄に住んだら幸せだろうなあ、でも会社辞められないし子どもを転校させて環境変えるのは嫌だしなあ」と愚痴っていたのに、ある日沖縄の知り合いから家をもらえることになっちゃったみたいな。手が届かないなあ、自分は劣っているなあという立ち位置にいられなくなってた(というかそもそもいなかった)ことに突然気づいてしまったみたいな。喜ぶべきなんだろうけど、あれーもう愚痴れないじゃん(だってもう手に入れているのだもの)という残念感のほうが大きかった。

状況が何も変わっていないのに、すでに自分のが憧れの姿であったことに気づいてしまったことがショックでした。


前回みたときと全然違った!後半の一体感すごかったー。#awesomecityclub

あれが買えるくらいお金持ちだったらなあとか、あのモデルさんみたいにスタイルがよかったらなあと言っているうちは、それらは叶わないと聞いたことがあるけど全くその通りだと思います。だって「そうなってない」という部屋の中から外の明るい景色を見て、愚痴って悩んで憧れていたいのだから。

気づいたら部屋から外に出てしまっていた。さてどうしよう。

・・・あの部屋、意外と居心地よかったんだなあ。

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