いくら強い思い入れがある人や場所でも、縁がないとどうしても都合がつかなかったり、うまくいかずタイミングがずれてしまうことがあります。
わずか一週間前に購入した本にひどく感銘を受けて、思い立って探した講習会に運よくぎりぎりで滑り込み、さらに当日ゆっくりとお話をうかがう機会まで得られたことに、なんというかラッキーのひと言では表現しきれないものを感じています。
体の使い方と心のあり方を通して面白い発展がありそうな、まだ掴めない何かをいつも探していて、この時も詳しく知らないままポンと講習会に参加しました。武道場というところに入るにも緊張してびくびくしましたが、後から来る参加者の方が武道場に入る際にお辞儀をしているのを見て、自分がいかにマナーを知らないか気付いてさらにおろおろ。
武術研究者の甲野義紀先生の本『古武術に学ぶ身体操法』。武道でなく武術という言葉の中に、常に新しい世界を追求していく意味を込めていて、剣術や体術を通して人の体の可能性や人間の歴史、「学ぶ」という視点から考える教育についてなど、とってもクリエイティブな発想を展開させていく様子が書かれています。
これはどうにかして会おう。それも今すぐ。
仕事に役立つだろうとか、何か身につけようとか思う前に、どんな方なのか知りたい気持ちが動きまくって、現実がそれを後押ししてくれました。
講習会では甲野先生から技をかけてもらい体験するのがメインで、振り返るとすごく失礼な態度だったなと反省しているのですが(言い訳したりぶつぶつ言ったり騒いだりしてすみません(;´Д`A “`)、解剖学的な見方でもなく、気やエネルギーといったものの見方でもなく、おそらくそういったものの知識をふまえつつも完全に「自分への信頼」から導かれた人の体の使い方・力のかけ方を目の当たりにしてきました。
宗教や人の意識、人間の文化への関心がすごくおありで、それらに対する知識や考察がひたすらユーモアかつクリエイティブ。この出会いにものすごい衝撃を受けました。
静かであり力強い動き
すでに決まっていながら自由でもある運命
忘れられた習慣や動きを新たに発見する
過去から未来を学ぶ
なんていうか、こういった相反するものを同時に存在させ、言葉を越えてそれを表現している佇まいに圧倒されました。むうう・・・。人って面白すぎる(´Д`)
当たり前ですでに完成されているように見える体への理解に、新しい風が。決まったもの、完成されたものはない。禅の公案のようにほほほーっと唸りながらまだまだ新しい扉がバンバン開く可能性を感じて嬉しくなっています。VIVA!
ーーーーーーーーーー現在募集中のイベントーーーーーーーーーーー
地球の歴史そのものであるクレイに触れながら、一緒に体を感じゆるめる時間。参加者募集しています。今月29日(火)です。
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