かさかさかかとの扱い方~すべては常に最適なバランスという視点~

寒くなってくると相談として増えてくるのが『かかとの乾燥・ひび割れ』です。

ぱっくり・・・まではいったことがないけれど、やんわりとかかとにヒビが入ったくらいの経験ならある私。立っているときや歩行時の踏み込みの際のぴきーんという鋭い痛みが辛いのです。

具体的なケアの方法については、こちらにまとめてあります。

uzumakiaroma.hatenablog.com

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まだ読んでいない方はぜひともご一読を!

それでね、この記事たちの中で私が一番強調したいのは、『お手入れしたかかとの皮膚を、できるだけなるたけとにもかくにもなめらかに仕上げようとしてほしい』というところなのです。

ここからまたいつもの話につながりますが、からだって意識を向けただけで様子が変わってきます。いままでかかとのことなんて考えもしなかった。乾燥して皮膚に厚みがでてきて、靴下をはくときに引っかかり出してようやくかかとに気持ちを向けた。でもそれって「あー、このかかとじゃ不便だなあ。まったくもう!」というお邪魔虫的な扱いであることがほとんどなんですよ。自分の体に向かって「あなた(がさがさかかと)は不便だし見てくれも悪いし迷惑だからいなくなってほしい」という見方をするっていうのはとても残念な話なのです。

実はね、からだというのは常に最適なバランスであると言えるのです。普段は『からだのバランスが崩れると心身が不調になる』みたいなことを言っていますが、そのほうが説明がしやすいしイメージしやすい・・・ので使っていますけれど、本当をいうといつだってその人のからだっていうのはバランスが取れている状態なのです。痛みが出るということでバランスをとっている、歪ませることでバランスをとっている、病気という形をとることでバランスをとっている。そういうことです。

かかとの話でいえば、かかとの皮膚を乾燥させて厚くすることであなたのなかでバランスをとっているのです。言い換えればあなたがかかとを乾燥させて厚くする心身の状態でありそういう生活をしていることでバランスをとっているよね、ということ。あなたがこれまで毎日気持ちよく生活してきたその一部を、あなたのかかとがかさかさになることで支えてきたのです。

ですから、ある日突然「なんであんた(かさかさかかと)がここにいるのよ!迷惑!今すぐ消えて!」なんて言われたらかかとはどう思いますか?そう悲しみます。それにきっとこう答えますよ。

「あなたを支えるためにこう(かさかさに)なったんだよ。何がいけなかったの?しくしく・・・」

あーあ。泣かせちゃった。

この感じだと、ごーりごーりと厚くなったかかとを削っても、「ひどい!こんなにかかとを荒らされたらあなたを支えられないのに!どうしてわかってくれないのよー」とかかとはさらに皮膚を厚くして保護しようとする。お互いに意地の張り合いになります。

ここで冒頭の話に戻りますが、『お手入れしたかかとの皮膚を、できるだけなるたけとにもかくにもなめらかに仕上げようとしてほしい』というのは、言い換えると『かかとに対して「今までありがとね。これからは厚い皮膚を作らなくても大丈夫だよー。かさかさかかとでなくても大丈夫な私になるからねー」という気持ちでケアするってことなのです。私の個人的な経験から言えば、湯船に浸かっている間に、親しみを込めてかかとをやさしく撫でるだけでも乾燥の度合いが変わります。それにそうやってかかとをいたわる気持ちが出てくると自然に保湿クリームを塗りたくなったり、いまかかとの状態はどんな感じかなーとチェックしますからね。

間違っても「ええいこれでもか!」とか「親の仇!」「かさかさかかとくたばれえい!」「うおりゃあああああ!」みたいな気持ちでケアをしないように。サロンのお客さんにはよく話しますが、自分をかわいがる、自分の体に愛情を注ぐって目線を持つととたんに人って変化します。からだってそういうものです。

彼らの肉球への愛情の注ぎ方はいいお手本。とっても丁寧にお手入れしてます。

下から見上げてみた。#ねこ部

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