古武術の動作から感じることは、施術において健康を考えるための大事なベースであり、そのまま私のテラピーのあり方、ひいては理想とする生き方にも通じる所があるのです。
だからこそ、この存在を知ったときにびびっときた（正確には号泣しました笑）のだろうなと思います。
※何度も説明しますが、私は武術・武道経験がほぼありません。わずかな経験と体感から持論を話しています。間違っていたら訂正します(´・ω・`)
相手の力に抗わない
古武術の動作の根底にあるものとして感じているのがこれ。相手の力にフォーカスして対抗することを避けます。
相手から受ける力を上回る力で押し返すような力比べはまずしません。
どうするかというと『相手の力を真に受けない』。相手の力を押し返す・相手の力に対抗すると自分の中の調和が乱れてしまい、本来の力が発揮されなくなります。自分の力に純粋であることで、相手の力が干渉できない状態が生まれます。
例えば腕相撲。がっつりと相手と手を組んで、相手の力と正反対の向きの力でもって打ち勝つことで勝負が決まるというルールになっています。
これはまさに相手の力に抗うという状態。相手の力の焦点に自分も焦点を合わせて力んでいます。
この拮抗している状態で、真上（天井の方向）に向かって力を出してみる、あるいは力を出すことをやめて相手の力にのまれてみる。腕相撲のルールからは外れてしまうので腕相撲ではなくなってしまいますが、小さな力で相手の攻撃をあしらうことができます。
この力の出し方を人間関係にも当てはめることができると思っていて。
相手の意見と反対の意見を持っているとき、相手を負かすには相手と同じかそれ以上の力でもって押し返す必要があると思いがちなのですが、このとき相手の意見には集中せず（真に受けず）自分の意見を貫くことで相手の力を簡単にあしらうことができます。
つまり、反論するのではなく自分の思いを伝えることに純粋になるということ。
相手の意見を跳ね返すには、相手の力プラスアルファの力を向ける必要があって、反発するということはひいてはさらにそこに力を乗せてくるわけで、力比べを始めてしまうとひたすら『力の大きさを比べる』ことが主になってしまい、互いに本来の意見を表現することから遠ざかってしまうのです。
特に反論する側からすると、本来向けたい力の方向からは始めから外れた方向（相手の力のベクトルに拮抗する）へエネルギーを向けているので、いつまでたっても本来の意見を表現するところにいかないわけで。
あの人の考えは間違っている
私の意見が正しい
こういう『相手を負かすことで自分の正当性を証明したい』思いって、力ずくで相手をやり込める方法です。これは失礼になるかもと少し心配しながら発言しますが（全員に当てはまるとは思っていないし批判ではありません）、反対運動とよばれるものに参加する人の中には、自分の思いを通したいという初めにあった気持ちから外れてしまって、ただ相手に対してNOとだけ叫ぶ（または自分の中の全く関係ない思いをそのNOに乗っける）ような人が多いんじゃないかと感じることがあります。
学校の授業でもあったんじゃないかと思いますが、ディスカッションってしたことありませんか？意見交換です。ひとつのテーマについて〇〇派グループと△△派グループと二つに分かれて互いに意見をし合うというもので。初めのうちは「だから〇〇がいいんだ」とか「△△ってこういうすばらしい面がある」と自分の意見のいいところを伝えあっているのが、次第に相手の上げ足を取ろうとしたり、屁理屈でもって相手の意見を捻じ曲げたりして、本来のテーマから外れてただの落としあいになっていく･･･。
純粋な思いをただ伝える。地味だけどそれが一番まっすぐに遠くまでロスなく力を伝える方法だと思います。めっちゃ古武術的ー♪（自画自賛）
さらに続けてしまうと、『相手を負かすことで自分の正当性を証明したい』思いと似たものが『相手に認めてもらうことで自分の正当性を証明したい』思いです。相手が認めてくれるポイントを予測してそこに力を向けるという複雑な技を使いますが、本来の自分の思いから外れた方向へ力を使っている点で同じ。
自分の力を純粋に発揮する。純粋に思いを届ける。
私が古武術の動作から感じること、でした(・´з`・)
永遠に勝てない相手がここに(´-ω-`)
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サロンメニューを2017年3月に新しくしました。
グーグルマップで調べると駅から徒歩11分笑
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