『エチカ』をざっくり読みました
読みたいけれど読めそうな気がしなかったスピノザの『エチカ』ですが、昨年12月NHKの『100分de名著』での放送があると知ってルンルンでテキストを購入したはいいけれど気がつけば年末に・・・。
どんな放送だったのかな。そんなことを考えながらも読み終えました。
結局テレビ放送は一度も見られなかった。それでも國分さんの説明でエチカをざっくり知りたい。これならわかるし読めるよ。#エチカ #スピノザ
ざっくりとエチカの概要がわかりました!
日本人にとってはかなり受け入れやすい概念なんじゃないかな。たとえば人間関係に悩む人、自分のやりたいことって何だろう・・・みたいな自分探しをしている人、正義感が強すぎて周囲に不満があったり疲弊している人、そういう人が頭を整理してフラットにするのにいい気がしました。ちなみに各回のテーマは『善悪』『本質』『自由』『真理』です。
哲学って、頭のいい人が狭い部屋にこもってうんうん唸って考えてひねり出すもの・・・というイメージを勝手に持っていたのですが違うようですね。自分のコミュニティやその時代に充満する空気、不安や不満をガンガン肌で感じながら、他の誰よりも「人生ってなんだ」を問い続ける人たちによってまとめられたものなんだな。
現代よりもずっと情報が少なかった時代に、頼りにしていたのはきっと自分の体験や身体感覚、それと想像力だろうなあ。私たちって、情報に頼りすぎていて、自分の身体で感じる・確かめる・想像することの大切さを忘れてしまっているのでしょうね。身体を置き去りにして、都合のよい情報に踊らされているのでしょう。17世紀の方々から見たら、滑稽な姿なのでしょうね・・・。
身体観の変化
スピノザに興味を持つきっかけになったダマシオの『感じる脳~情動と感情の脳科学 蘇るスピノザ~』はまだ読み途中だけれど、「身体は感情を表現する道具・脳をリーダーとした上意下達」というイメージだったものが、ここ数年の読書と施術を通して変化してきています。
かつては操縦席に乗り込んで動かすロボットのようなイメージでした。各器官は血管や神経によって連携はしているものの、独立したパーツが互いの固有の機能を果たすことをベースにして全体が成り立っている。だから、パーツに不具合が起きたときには、そのパーツを修理するか交換すればよい。パーツの役割をよく理解して、他のパーツとの関連を知り、修理に役立つ手法がわかっていればよいと思っていました。
それが今はどんなイメージを持っているかというと、学校のクラスのようなイメージです。
脳は学級委員。クラスひとりひとりの考えを聞いたり、全体を見渡して必要な呼びかけをしていきます。臓器や筋肉、骨などはほかの係(給食係・黒板係・生き物係など)を受け持っています。
係決めのときって、クラス内で相談しますよね。まず希望を聞いて、定員以上の希望者がいたらじゃんけんで決めたりして。仲の良い子と一緒の係がやりたいなあって子もいれば、自分はこの係が大好きで絶対にやりたい!って子もいるし、中には簡単な係なら何でもいいやっていう子もいたり様々なのだけど、「クラスメイトという横ならびの関係」で、「クラス運営を分担して」いて、「各人が意思を持っている」わけ。
コミュニティとしての身体運営
受け持った係によっては、その子に向いていない仕事もあるかもしれないし、病欠で係の仕事ができない子も出てくる。そういうときはクラスメイトの誰かがフォローをしmすね。クラスの雰囲気がいいと、クラスメイトひとりひとりの係活動への参加意欲も大きくなります。人を大人数のクラスに見立てると、臓器のひとつひとつが仲よく気分よく係活動をしてくれることが健康につながるイメージが湧いてきます。
係決めのときに、決め方に納得がいかなくて不満が残っている子が、係の仕事を全くしなくなってしまったり、他のクラスメイトを巻き込んでいじめをすることもありそう。そういう姿って、他のクラスメイトに影響しますよね。
身体のトラブルって、コトが起きている部位だけの問題ではないのですが、そのイメージにピタッとはまります。
クラス全体のことを気にしすぎたり、みんなからの言い分を聞きすぎて悩みに悩んだ学級委員が体調を崩してしまうと、クラスでどう動いたら良いかわからなくなってしまいますね。脳が正常な判断ができなくなってしまう事態、自律神経の乱れや鬱の傾向を想像します。
もしクラスメイトの誰かが転校することになったら・・・。きっとクラス全体の雰囲気は変わるでしょうし、転校生が来て新しい子がクラスに加われば、その子の個性を反映したクラス運営になるでしょう。
なんだかね、人というのがすでに集団生活のようなイメージを持っているんです。コミュニティに参加している人々の関係が大事。優秀な人ばかり集めても、関係がうまくいかないと機能しないし、凸凹としたばらばらの個性を持つ人の集まりでも、気が合ったときに個々の個性は生かされて、全体として大きな力を発揮する。
片方の膝が痛いというのも、よく見てみると、もう片方の脚の弱さをかばっているためだったりします。膝の痛みのケアと同時に、もう片方の脚のフォローが必要になりますね。
クラスのある子がトラブルを起こした時に、その子を責めるのではなくてクラス全体の歪みを見ます。私がホームページに「ダメ出しをしない」と書いているのはそういう意味です。
冒頭の『エチカ(NHK100分de名著テキスト)』著者の國分さんの言葉を借りるならば、「身体のトラブルはシーツにできたしわのようなもの」なのです。しわのひとつひとつはシーツ全体の中でたまたまできてしまったもので、しわだけをなくして他はそのままにということはまずできないのです。大きなシーツをぴんと広げるにはどうしたらよいか、それを考えましょう(*’ω’*)
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